ローリー16%弱に「不備」
5年ぶり増加に転じる
2020.2.5

昨年10月に札幌市中央消防署が行った一斉点検
 全国の消防713機関が昨年10、11月に実施した移動タンク貯蔵所や危険物運搬車両に対する立入検査で、対象となった2万3383台の15・87%となる3712台から5220件の義務違反や不適合が見つかっていたことが24日、消防庁のまとめで明らかになった。不適合率は車両数で5年ぶりに前年を0・11ポイント上回った。   =本道分詳細は次号=




 立入検査は、全国の消防713機関が道路上や常置場所、危険物の荷卸し場所などで実施したもの。今回も移動タンク貯蔵所については、定期点検の実施や点検記録等の備え付け、電気設備や接地導線の維持管理などとともに、注入ノズルの無許可変更・改造が増えてきていることから設備等の維持を、一方で危険物運搬車両については、積載・運搬方法や消火器の設置などを重点として調べた。

 その結果、検査対象となった2万3383台の15・87%となる3712台から延べ5220件の義務違反や不適合が見つかっている。不適合率は車両数で5年ぶりに前年を0・11ポイント上回る一方、1台当たりの不適合等項目数では前年をわずかながら下回った。

 内訳は、移動タンク貯蔵所2万2820台のうち3647台(無許可車両110台含む)から5135件、危険物運搬車両563台のうち65台から85件となっている。

 このうち移動タンク貯蔵所では、前年に比べ217件減ったものの定期点検に係る義務違反が全体の2割近くを占める1008件(うち漏れの点検未実施385件)で最多。これに完成検査済証等備え付け義務違反532件、消火器の未設置等522件、表示・標識の未設置等417件、危険物取扱者の保安講習義務違反382件、塗料の剥離や発錆などタンク本体に係る基準不適合272件、変形や破損など配管及び弁等に係る基準不適合270件、付属装置に係る基準不適合186件などが続き、許可品目以外の貯蔵、危険物取扱者免状不携帯などといったものもあった。

 また、無許可車両110台のうち40台は、注入ノズルの手動開閉装置を開放の状態で固定できるよう変更・改造したものだった。

 一方で危険物運搬車両では、積載方法基準不適合が18件のほか、標識の未設置や不足など運搬方法基準不適合が67件となっている。


北海道のガソリン価格予想
4月22日(月)から4月28日(日)まで
変わらず
仕切りにより、値上げも

04月20日付ヘッドライン

■広がる困惑、失望感 対量販構図変わらず 札幌市場
■昨年度、減少に転じ17件 危険物取扱者の違反行為
■3月決算組「まずまず」 収益環境の良化が支える
■消費、供給ともに減少 2022年度エネルギー需給実績
■42%が「月に1回以上」 GfKJapanが洗車で調査