
暖かな冬、とりわけ記録的とされる少雪が道民の暮らし、本道経済に大きな影響を及ぼしている。雪をメインとした各地のイベントが中止に追い込まれ、農業にもダメージが懸念されるとして道が異例の連絡会議を招集するなどしているが、石油業界への影響も深刻。除排雪の減少から軽油の販量が大幅に落ち込み、命綱である灯油も思いのほか伸び悩む。
今冬の道内は、冬型の気圧配置が続かないことで気温が平年より高めに推移。特に降雪は例年の4割以下にとどまり、札幌では36年ぶりとも言われる「積雪1桁」が今月中旬まで続いていた。
こうした状況は、雪による人的被害を大幅に減少させる一方で、道民の暮らし、本道経済に大きな影響を及ぼしている。
降雪が例年の2割以下という網走で「オホーツク流氷まつり」の雪像製作が中止となるなど、雪をメインとする各地のイベントが中止に追い込まれ、また、少雪で土壌凍結が深くなるなど農業へのダメージが大きいとして道が異例の連絡会議を招集し、対策に乗り出してもいる。十勝では「ちり煙霧」も観測された。
こうした影響は石油業界でも深刻。雪が降らない、降ってもすぐに溶けることで洗車が好調といった思いがけない恩恵もあるが、除排雪が極端に減り、軽油の販量が大幅に減少している。豪雪で知られる岩見沢のある販売業者は「年末の排雪が行われず、年明けの除雪もほとんどない状態。軽油の販量は例年の3分の1に届かないかも」と危機感をにじませる。
加えて命綱である灯油も、定期配送の回数は変わらないながら「1回の給油量は確実に減っている」のが現状だ。
「天候に左右される冬商戦」を如実に表す状況となっているが、ある販売業者は「こればかりはどうしようもない。我々にできるのは、仕入れ価格に見合う販売価格を維持していくことだけ」だと話す。
今後も暖冬、少雪が見込まれる中、適正な市況の構築こそが不可避だということか。
北海道のガソリン価格予想
3月30日(月)から4月5日(日)まで
変わらず
緊急的激変緩和補助金で価格維持か
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03月30日付ヘッドライン
■灯油商戦「まあまあ」で推移 最終盤で異常事態に直面 |
■系列外にも製品供給を エネ庁が元売などに要請 |
■自主廃業、倒産が増加 中央会が昨年の実態を調査 |
■石油業界の収益環境は2~3年内に悪化の可能性 戦略特集 |
■好調洗車に加えタイヤにも注力 キタセキ札幌新川SS |