学校で「半ドン」が復活
働き方改革とは逆行?
2020.3.5
 1月下旬の土曜日朝だったと思う。所用で家を出たら顔なじみの小学生に出会った。朝のあいさつとともに行き先を聞いたら、今月から月1回の土曜日が登校日となり、きょうがその日で午前授業だそう。その小学生と別れた後で思いついたのが「半ドン」。午前中で業務等が終了し午後が休みの早期終業のことを指す俗語だ。概ね1980年代頃までは多くの官公庁、企業、学校で土曜日は半ドンだったが、その後、週休2日制が導入されて早期終業が徐々になくなり、今では死語になっている。

 学校の場合は1992年に第2土曜日、1995年に第2、第4土曜日が休日となり、2002年からは完全週休2日制となった。なのに土曜授業が復活したのである。道内では2014年に実践校の小学校11校などで始まった。通常教科の補充的学習のほかに地域人材を活用した道徳の時間や総合的な学習の時間として活用され、徐々に実践校が増えている。2014年実践校のアンケートでは「生活リズムが規則正しくなった」 「テレビやゲームの時間が減った」など土曜授業を容認する意見が多数を占めた。

働き方改革が進む中で、教諭の長労働時間が問題視されている。部活などのほか、翌日の授業準備などで帰宅後深夜にまで及んでいるという報告もある。そんな中での半ドンの復活。どう捉えればいいのか。逆行していると考えるのは筆者だけだろうか。働き方改革そのものが実態になじまないという声も聞くが。    (祐)


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