
◎…季節商品とも言われる灯油商戦が全国的に手仕舞の場面を迎えることで「改めて主力のガソリンはもとより軽油のマージン重視の姿勢を強めなければならない」というのがSS関係者の共通認識になっている。 「元売3グループ時代に突入した今、仕切りの上げ下げに一喜一憂する時代は終わった」 「足元のコストを前提に、マージンを重視した商いを確実に遂行、実践しなければならない」と、3月の年度末商戦の中で様々な声が聞かれる。
◎…本年度3月末のSS数が3万カ所を割り込むのは必至と言われている。ガソリン需要減少に歯止めがかかるのか、SS数減少に歯止めがかかるのかなど、SS関係者の不安は尽きない。 「EVにシフトする中で数量重視の姿勢よりもマージン重視の姿勢が欠かせないのは当然だ」 「数量だけを伸ばしていれば元売が仕切りで調整してくれる時代は終わった」 「マージン回復基調、マージン軌道を安易に崩すことはできない」 「元売3グループが進む中、量より質の経営がこれまで以上に問われる」など、決意を新たに挑む局面を迎えている。
◎…こうした中で、頭を痛めるのが人手不足問題。学生アルバイトが社会人になるため、この時季は他の月以上にアルバイト不足感が強まると言われている。これまでの学生アルバイトが後輩にSSでのアルバイトを推奨してくれるケースもあるが、安定的なアルバイト確保策が欠かせない。
◎…さらに新型コロナウイルスの感染拡大は様々な業種の経営動向に影響を与えており、需要家である中小企業の経営が悪化するケースが予想される。物流の動きが鈍化すれば軽油需要が減少することになる。春休み商戦になってもドライブ需要が伸びない。さらに新型コロナ倒産が増えれば需要家である法人企業への給油代金の貸し倒れ発生ということにもなりかねない。新型コロナウイルスに翻弄される年度末商戦で、SS関係者はこれまで以上に警戒しなければならない局面を迎えている。
北海道のガソリン価格予想
6月30日(月)から7月6日(日)まで
価格上昇
仕切上昇
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06月30日付ヘッドライン
■灯油代金の支払い平準化 エネコープが灯油積立サービス実施へ |
■85.9%に何らかの影響 人手不足で道経済部が調査 |
■仕切り乱高下 道内各市場対応に苦慮 |
■負担軽減へ支援第4弾 LPガス利用者に北海道 |
■カーリースにも総力結集 車検客らに猛アピール ナラサキ石油東北通SS |