需要減少でSSは窮地
国などの支援が不可欠
2020.4.10
 OPECプラスの協調減産決裂による供給過剰と新型コロナウイルス感染拡大による需要の停滞を背景にガソリン価格の大幅値下げが続いている。1月に150円を超えていたものが3月末には120円を割った。2カ月で30円もの値下げとなり、利用者からは「助かる」と歓迎する声が出ているが、他方面への影響も考慮して「経済がおかしくなるのでは」と危惧する声もある。中には「支払いを気にせず何回でも入れることができる」と言う人も。

 では、給油をどのようなタイミングで行っているのか。乗り物関係メディアの調査「自家用車の燃料はどのタイミングで給油するか」では、燃料計が残り4分の1になったらが37・1%でトップ。残量警告灯が点灯したら19・9%、残り半分16・7%が上位を占め、残量と関係なく給油できるタイミングが8・4%で続く。4分の1はそろそろ入れ時、多少遅くなっても大丈夫等々を理由として挙げ、警告灯点灯は待ったなしのほか、入れる回数を減らしたいからという人も。一方で0・7%と一番少なかった燃料計が多少でも減ったらは、東日本大震災を教訓に緊急時に備えてというものだった。

 製品価格が大幅に下落しても急激な増販につながるとは考えにくい。札幌石協の河辺善一理事長がインタビューで答えていたような「閉店を考えている人がいるかも」という最悪の結末にならないよう、最後の砦を守るための国や道などの早急な支援策が必要になってくる。  (祐)


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付ヘッドライン

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