新型コロナの影響深刻
3月の油販は大幅減少
2020.4.20
 新型コロナウイルスの感染拡大は今、宿泊業や飲食業のみならず様々な業種に深刻な打撃を与えている。外出の自粛要請などで、支援を待てず倒産の憂き目を見た企業も少なくない中、石油業界への影響はどうなっているのか。全石連では3月31日から4月1日にかけて全国300社を対象としたアンケート調査を実施し、細かに調べている。

 それによると、今年3月の燃料油販売量は、外出の自粛に加えテレワークなどによる法人需要の減少や大型施設の休業などによるマイカー利用の減少などでガソリンが前年同期比13%減、観光客の激減による観光バス需要の減少などで軽油が10%減、公共施設や旅館の休業による減少などで灯油が13%減、学校の休校やホテル等の稼働減による減少などでA重油が19%減と、どれも惨憺たる状況。外出自粛要請期間中(3月28~29日)の販売量も東京や千葉など1都4県でガソリンが前週比24%減、軽油が18%減、灯油が28%減だった。

 このほかにもホテルや旅館、小売業や飲食業などから売掛金支払いの遅延要請があった、取引先が倒産し売掛金が回収不能となった、旅館からの支払いが月末までなかったため資金繰りに苦慮した、観光地にあるSSでは軽油販売量が95・5%減少したなどといったもの、さらには洗車や整備作業で車を触られたくないという顧客がおり油外収益が減少したというものも。収束する気配を見せない今後への不安もあって、やはり影響は深刻だ。   (W)


北海道のガソリン価格予想
7月7日(月)から7月13日(日)まで
変わらず
仕切によっては下げも

06月30日付ヘッドライン

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