コロナ禍脱却後見据え
新商品検討の時期では
2020.5.20
 北海道経済産業局と北海道は先月、災害による停電時でも給油が可能なSSを一覧にまとめ給油所名、住所、電話番号等をホームページに掲載した。一昨年の胆振東部地震時に大半のSSが休業する中、営業したSSには給油待ちの長蛇の車列ができ、中には2時間待ちになって周辺が大渋滞になる事態も発生した。災害時の地域住民のためにと整備を促進し、現在、自家発設置SSは震災時の3倍までになった。

 コロナ禍の中、マスク不足が顕著となった2月に手づくりマスクを来店客に配布し大いに喜ばれたという道北のSSがあった。また、ほぼ同時期に本格的な手づくりマスクを販売し、来店客だけでなく介護職などの地域住民に感謝されたというSS、最近では市販価格より安いマスク販売をSNSで告知、1時間で完売したSSもあった。来店客がマスクをしていないとスタッフが感染する危険度が増大することから、スタッフを守るためという目的もあるが、そこには困っている地域住民のためという考えがある。

 新型コロナウイルスの感染拡大は未だ収束感がないが、収束した時に燃料油の需要は元に戻るのか。自粛の反動から一時的には増えるだろうが、経済への打撃を考えると望み薄ととらえるべき。燃料油の減少を油外でと考えるのは当然であり、その時にマスクの配布ではないが、地域住民のためにという考えに基づいた、誰も予想し得ない商品を検討する時期がきているのではないだろうか。   (祐)


北海道のガソリン価格予想
9月8日(月)から9月14日(日)まで
変わらず
仕切り値上げも

09月10日付ヘッドライン

■12市が改定見送る、ガソリンは多くが値上げ 道内35市燃料油納入価格
■増販への努力結実 夏商戦「意外に良かった」
■道内中小認定率2.42% 事業継続力強化計画
■影響あり漸減92.2% 道が原油・原材料価格高騰で調査
■「徐々」より「劇的」な拡販模索 中和石油セルフ簾舞