競争で企業存続難しく
経営トップの判断が鍵
2020.4.15
 SS等における燃料油漸減傾向の主要因として、低燃費車の普及が挙げられる。国土交通省が3月31日に発表した令和元年度末時点で販売されている自動車の燃費ランキングによると、普通・小型自動車ではトヨタプリウスが39㎞で1位、38㎞のトヨタアクアが2位で、それに37・2㎞の日産ノートとホンダフィットが続く。軽自動車では37㎞のスズキアルトとマツダキャロルが1位で、35・6㎞のスズキアルトラパンが3位。

 平成30年度に販売された乗用車の平均燃費は29年度と同じ22㎞。つまり、30年度の平均的な車とトヨタプリウスとでは、同じ燃料でもプリウスの方が約1・8倍も走れることになる。古い車との比較では、その差はもっと広がる。プリウスはトヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店とトヨタの4系列で購入可能だが、例えばクラウンならトヨタ店、ハリアーならトヨペット店と各系列でしか買えない車種もあり、同じトヨタの中で差別化があった。それが5月からはどの店舗でも全車種が買えるようになる。

 各店舗での全車種販売で競争が激化し、不採算店舗の閉店や統合、各エリアを担当する系列企業同士や同一エリア内の他系列との統合といったことが将来的にはあるのではないかと憶測が飛ぶ。競争の激化による閉店などはSS業界のみならずどの業界でもあることだが、それを見越した経営首脳の危機感を持った判断が企業存続に大きな意味を持っていくことになるのだろう。   (祐)


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付ヘッドライン

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