外出自粛などによる来店客減少に悩むSSは多い
雪解けが進んでタイヤ交換が入りだすとともに本格化する本道の春商戦。いつもなら活気あふれる声がSSに響く頃だが、今年は少しばかり様子が違うようだ。新型コロナウイルスの感染拡大で来店客が減少、加えてイベントやキャンペーンの自粛要請などもあり、何とも気勢が上がらない。多くのSSでは想定外の「肩透かし」に諦めを決め込むが。
厳しい環境が続いている業界からは「今や商戦に春も夏もない。毎日が勝負だ」といった声も聞かれそうだが、季節の変わり目は、どのような業種にとっても商機。とりわけ春商戦は、今後を占うものとして重要な位置付けがなされる。
いつもなら洗車をはじめ車検、タイヤなどで活気あふれる声がSSに響く頃だが、新型コロナウイルスの感染拡大がそれを阻む。北海道が緊急事態宣言を発して以降、外出自粛要請や企業活動の縮小で来店客が目に見えて減少。加えて全石連経営部会などが営業時間の短縮などとともに、不要不急なイベントやキャンペーンの自粛を呼び掛けたことなどもあり、何とも気勢が上がらない。練りに練った秘策も不発のままという状況だ。
事実、キャンペーンなどを見送るSSは意外に多い。また、実施しても計画したほどの成果は上がらないようで、札幌市内のあるSS店長は「目標の数値には遠く及ばない」と嘆息する。
ただ、多くのSSが想定外の「肩透かし」に諦めを決め込む一方で、LINEなどSNSを駆使し情報を発信し続けることで血路を開くSSが出てきているのは見逃せないところ。2極化とまでは言えないまでも、2009年に起こった新型インフルエンザの流行をはるかに上回る未曾有の危機が新たな取り組みを際立たせる、今がそんな時なのかも知れない。
北海道のガソリン価格予想
12月8日(月)から12月14日(日)まで
価格上昇
11日補助金増額で値下げ
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12月10日付掲載予定
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