昨年度560億円余
暖冬、少雪で需要減少
2020.6.20
 道税収入のほぼ1割を占める軽油引取税。令和元年度の調停額(課税総額)は、暫定値で560億897万円余りとなっていることがこのほど道総務部財政局税務課の説明で明らかになった。暖冬で降雪量も例年に比べ少なく、除・排雪用重機やトラックの稼働が大幅に減ったことなどから軽油の需要が減少、それに伴って前年度(確定値)を22億円余り下回った。

 調停額は、石油販売事業者など特別徴収義務者からの申告分に、不正混合などによる更正決定分を合算したもので、滞納分は含まれない。

 令和元年度(平成31年度)の調停額は560億897万9000円(暫定値)で、年度当初の見込み582億1883万6000円を22億985万円ほど、前年度(確定値)の582億4374万5千円を22億3476万円ほど下回った。

 前年度を大きく下回ったことについて道税務課では、暖冬で雪の降り始めが例年より遅く、降雪量も極端に少なかったことによる除・排雪用重機やトラックの大幅な稼働減少や、景気拡大を背景に好調だった貨物輸送の減少が大きな要因だと見ている。石油連盟の集計でも令和元年度の道内軽油販売量は、前年度比で2・6%、5万6742kl減少していた。

 ここ10年(図参照、金額単位・億円、22~30年度は確定値)では、599億円余りにとどまった24年度を除き、25年度までは600億円台をキープ。消費税増税などで26年度に586億円、翌27年度には暖冬のほか特筆すべき要因がなかったものの555億円にまで急落し、その後の28、29年度は、勢力の強い台風の同時上陸、接近で甚大な被害が発生した道東などでの災害復旧工事の本格化で上向いたが、再び減少局面に入っている。

 ちなみに704億円余りだった19年度と比べると、昨年度は144億円余り下回る。


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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