◎…新型コロナウイルスの感染が収まらない中で迎える今夏はどういった商いになるのか。コロナ、猛暑、熱中症が気掛かり材料だ。 「今夏は全国的に猛暑が予想されている。折からのコロナ禍でＳＳスタッフはマスクを着用しており、熱中症を例年以上に警戒しなければならない」 「今夏はスタッフの健康重視で臨む」というのが特約店関係者の共通認識。


　◎…今夏の旅行動向について「安・近・短」がキーワードになっているようだ。安く、近場、短期というのがこれまでの意味合いだったが、新型コロナの影響もあって安心、安全の「安」という意味合いも込められているよう。新型コロナの拡大で全国の学校が休校となり、その結果、夏休みが短縮される。そうしたことなどもあって公共交通機関での移動を敬遠し、マイカーで移動する傾向がこれまで以上に強まることが見込まれる。 「新しい生活様式が求められている新型コロナとの共生を背景に、ポジティブな夏期の商いが欠かせない」との声も聞かれている。

　◎…最近、新型コロナ対策として満員電車による通勤を避けて車通勤を推奨する企業が増えているという。 「マイカー通勤が増えていけば、ガソリン販売だけでなくカーメンテナンスの商機にもなっていく」と話す特約店関係者。

　◎…昨年１０月の消費増税の際に導入されたキャッシュレス決済へのポイント還元が６月末で終了。 「ポイント還元終了のタイミングで、ガソリンなどが安くなる系列元売のクレジットカードの発券活動を展開している」 「ガソリンだけでなくメンテナンス商品の購買意識を高めたい」と意気込む特約店関係者も少なくない。

　◎…新型コロナウイルスに翻弄された今年上半期。今後、新型コロナ不況がどういった形で姿を現すのか。法人顧客の景況動向を注視した与信管理が欠かせない。７、８月の夏期商戦は、新しい生活様式を反映した取り組みはもとより、当然ながら、採算重視の姿勢を崩すことができない局面となる。