盆商戦 以前と様相変化
油外の拡販が「勝敗」左右
2020.8.15
 ◎…旧盆シーズンを前に、いつもならSS店頭は盛り上がり、賑わいを増すところだが、今年はこれまでと様相が大きく異なる。出口が見えない新型コロナウイルスの感染拡大で、どの程度の商いとなるのか。 「緊急事態宣言が出されていた今年のゴールデンウィーク期間中のガソリン販売は前年実績を大きく下回った。旧盆シーズンに向けても、需要回復のきざしは見られるが、安易な期待は禁物だ」 「この時期のガソリン販売の動向がどうなるのか予測しようにも、先行きを見通すのが非常に難しい」との声が多い。

 ◎…そして「これまで旧盆シーズンはガソリンが売れると言われてきたが、新型コロナウイルスの感染が拡大している今、そうはならない。最大の商機だと期待して結果的に伸びなければ売負け意識を招き、採算無視の廉売競争を誘発しかねない」との声も。これまでの旧盆=販売数量アップという図式は、コロナ禍の中では成立しないということを前提にした取り組みが求められるということなのだろう。

 ◎…ある特約店の経営幹部は「知人である首都圏の特約店関係者によると、先月の4連休はレンタカーの稼働率100%という日が続き、収入源の大きな柱になっているという。感染リスクのあるバスや電車を避け、レジャーや通勤の移動手段としてレンタカーを利用する人が増えたということだろう。旧盆シーズンはすでに予約で埋まっているという」 「旧盆シーズンはガソリン販売をどれだけ伸ばすかということより、油外販売、油外収益源の拡大が勝敗を左右するという意識で取り組みたい」と話す。

 ◎…7日の「立秋」を過ぎて、暦の上では秋という場面。季節を先取りした秋商いの胸算用をする時期となった。季節商品である灯油需要の予測もしなければならないところだが、コロナ禍で灯油の需要構造に変化があるのか。新しい生活様式が求められる中で「ガソリン以上に灯油需要の予測は難しい」との声も聞かれる。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

■「採算販売」最優先に 北石連・商理事会が総会提出議案承認
■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS