給油所数 3万カ所割れ
残存者利益目指す動きも
2020.8.30
 ◎…全国の給油所数がついに3万カ所を割り込んだ。資源エネルギー庁がこのほどまとめた令和元年度末(令和2年3月末)の給油所数は2万9637カ所で、前年度比433カ所の減少。ピークだった平成6年度の6万421カ所と比べると半数にも届かない。 「ガソリン需要の減少や人手不足が影響した。新型コロナウイルスによる経営悪化や需要の鈍化で、今後は給油所の減少にも一段と拍車がかかる」との見方があるが、その一方で「平成9年度から1000カ所を超す減少が続いていたが、平成28年度からは年間で1000カ所以内に収まり、令和元年度は433カ所と減少数が鈍化している。給油所数の減少に歯止めがかかるのではないか」といった声もある。


 ◎…小規模な給油所では後継者不足による撤退が依然続いていると話す業界関係者。 「カーシェアの普及なども給油所減を加速させる材料。車を持つ人が減ると、オイル交換、洗車などのメンテナンス収益が減少することになる。10年後には2万カ所程度になるのではないか」と、さらに厳しい見方をするのは学識経験者だ。

 ◎…果たして今後も給油所の減少は続いていくのか。 「言われているような給油所数の減少ということにはならない。ガソリンの需要規模から見れば2万9000カ所程度に落ち着くのではないか。収益重視の経営姿勢で臨んで生き残り、残存者利益を目指したい」と言う業界関係者もいる。新型コロナウイルスの感染拡大がガソリン需要にどのような影響を及ぼすのか、先行きは不透明。しかし、利益重視、採算販売に徹することが欠かせないことは言うまでもない。

 ◎…資源エネルギー庁の給油所登録数では、経営規模別の数字が明らかになっていない。 「元売社有は9500カ所程度と推測されているが、今後、1万カ所に迫ることが見込まれており、社有給油所の増加は続く」との見方もある。これによって元売主導の給油所の業態転換が加速することにもなりそうだ。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

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