上期末、債権管理欠かせず
損売回避も引き続く課題
2020.9.15
 ◎…9月も中旬、今年も残すところ3カ月半ばかりとなった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響でガソリン需要が減少している中、8月は全国各地で酷暑、猛暑に襲われ、需要の回復までには今ひとつ、といった状況だ。

 ◎…9月は年度上期末の節目月であり、債権管理を万全にしなければならない局面となる。新型コロナウイルス関連の企業倒産件数が右肩上がりの状況が続いており、ある特約店幹部は「フルSSでは売掛債権を抱えているケースが多い。リーマンショック、東日本大震災では債権管理に追われたが、今回のコロナ禍では、これまでよりも債権管理を万全にし、貸し倒れリスクに対応しなければならない」と、上期末の節目月を迎えて緊張感を強めている。

 ◎…ガソリンの需要回復に期待する業界関係者は多い。しかし、将来的に需要減少ということは回避できない、との見方が多い。 「ガソリンが売れないから店頭価格を下げる」 「いや売れないから店頭価格を上げる」と店頭販売について様々な声がある。 「足下の仕入値に利幅などを加味して店頭価格を設定し、損売を回避すること、地道な経営努力で飽きずに商いをしていくことが商道の基本だ」と説く特約店主もいる。また、同じ特約店主は「全国的に給油所数の減少に歯止め感が見られている今こそ、コスト重視、採算販売という言葉の重みを感じながら商道に徹しなければならない」とも強調する。

 ◎…石油情報センターのまとめによると、今年3月末のセルフSS数は前年同期比で220カ所増え全国で1万320カ所。セルフ比率は34・8%となった。セルフSSでもカーメンテナンス販売、コンビニエンスストアなどを併設した総合カーメンテナスステーションとしての色彩を強めているところが多い。セルフSSもフルSSも「待ちではなく、来店客のニーズを把握した安心、安全のカーメンテナス店舗づくりが欠かせない」といった声も多く聞かれるようになった。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

■「採算販売」最優先に 北石連・商理事会が総会提出議案承認
■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS