2025年に大阪万博
業界にも「夢」がほしい
2020.8.15
 経済産業省は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展する日本政府館(日本館)のミッションやコンセプトなど基本的な方針を検討する日本館基本構想ワークショップを7月末に開催した。今後、複数回のワークショップを開き年度内に基本構想をまとめる。

 我が国で国際博覧会が開かれるのは2回目となる。1回目は50年前になる1970年の大阪万博。当時の我が国は高度経済成長を遂げたばかりで勢いがあり、万博には国内外から6421万人が訪れた。2010年の上海万博に抜かれるまで史上最多の入場者数を誇った。この頃は所得の上昇から個人消費も拡大を続け、3種の神器と言われたテレビ、冷蔵庫、洗濯機がどの家庭にもいきわたり、3Cと言われたカー、クーラー、カラーテレビが新たな庶民の願望の的となっていた。中でも自動車は1960年代後半からメーカー各社の1000CCクラスの大衆車が充実しマイカーブームを招いた。1965年の乗用車販売台数59万台が1970年には237万台と年平均37%の成長率を達成。

 当時のSS業界も燃料油の販売が大幅に増加し多忙を極めていたことは想像に難くない。それから55年後にまた万博が開かれるが、SS業界の置かれた環境は前回とは全く違うものとなっている。燃料油の販売量が右肩上がりから右肩下がりになっていることは自明。世紀の祭典を迎えるに当たり、希望の持てる業界へと導く何かがほしいものだ。    (祐)


北海道のガソリン価格予想
12月8日(月)から12月14日(日)まで
価格上昇
11日補助金増額で値下げ

12月15日付掲載予定

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