進む温室効果ガス削減
車にも厳しい目向く?
2020.10.10
 「寒くなったね」「お盆を過ぎたら朝晩はめっきり寒くて」。これがこの時期の北海道の恒例の朝のあいさつ。それが近年、特に今年は様相が一変した。お盆過ぎどころか、9月に入っても気温が下がらず、札幌では25度以上の夏日が9日、このうち30度以上が3日を数え、逆に15度以下の日は前年の15日に対して5日という少なさだった。9月8日には札幌の最高気温が32・7度と9月の最高気温タイ記録で、足寄では9月の北海道の最高気温となる34・4度を記録した。

 世界的な地球温暖化の原因は温室効果ガスの排出によると言われ、各国で取り組みが進められている。その取り組みの1つが1997年の京都議定書であり、2015年のパリ協定である。京都議定書では世界最大のCO2排出国の中国が後進国という位置付けで参加していないが、その中国が2060年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする脱炭素社会の実現を目指すと表明した。実質ゼロと言うのは、CO2など温室効果ガスの排出量を、植樹などによって温室効果ガスの吸収量を増やし、排出と吸収の量を同じにすること。我が国では2050年までの実質ゼロを北海道や札幌市など全国153自治体が宣言している。

 この流れは今後も続き、温室効果ガスの1つとされる自動車の排ガスの規制が今後ますます厳しくなるのは自明。この対応は自動車メーカーによるが、その時期が来ることを予期し、今からの心構えが必要ではないか。    (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月12日(月)から5月18日(日)まで
価格上昇
値戻しの機運高まる

05月10日付ヘッドライン

■2029年度 1億2220万klに 石油製品需要見通し
■期待失せ盛り上がり欠く 価格高騰が追い打ち GW商戦
■自給率15.3%に上昇 2023年度エネルギー需給実績
■市町村・特別区で97%に 地方公共団体の非常用電源設置
■好調車検「まだまだ取る」 道エネ東白石SS