道内における本年度上期(4~9月)の燃料油販売量は、新型コロナウイルスの感染拡大でガソリンや軽油など7油種すべて前年実績を割り込み、合わせて前年同期比14・4%減の348万9819klと、400万klを大きく割り込んでいることが石油連盟のまとめで明らかになった。過去5年で最も多かった平成29年度比では195万klほど下回る。
道内の、ここ5年の上半期燃料油販売量(上表参照)は、平成30年度まで500万klを行ったり来たり。令和元年度(平成31年度)はナフサの大幅な落ち込みもあって前年度比15・6%、75万kl余りの減となる400万kl台ぎりぎりにとどまったが、ガソリンやB・C重油は前年を上回り、軽油や灯油、A重油も減少幅は小幅だった。
本年度上半期は新型コロナウイルスの感染拡大が色濃く影を落とし、ガソリンや軽油などにナフサやジェット燃料油も含めた7油種合計で前年度比14・4%、58万kl余りの減となる348万9819kl。400万klを大きく割り込んで、過去10年の最低を更新した。
ガソリンは、緊急事態宣言による外出自粛要請などで移動が大幅に制限されたことなどから、4月が前年比16・9%減の15万2461klにとどまるなど6カ月間すべて前年を下回り、12・5%減の99万9083klと初めて100万klを割った。
このほか灯油は、巣ごもりを寒波が襲うなどして5月が前年比53・8%増の12万3121klとなるなど7月まで好調に推移したが、8、9月の落ち込みが響き、3・9%減の50万6305kl、軽油は宅配の好調が伝えられたものの、ガソリンと同様に6カ月間すべて前年を下回り、4・0%減の101万9581klにとどまった。
また、A重油は前年比6・5%減の37万4948klと減少幅は1桁台にとどまったが、B・C重油は42万3304klにとどまり32・8%の大幅な減少。ジェット燃料油も航空各社の減・休便で14万9114klと前年の半分にとどかなかった。
他方、今年9月だけの道内燃料油販売量(下表参照)は、依然として新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、ガソリンなど7油種合わせて前年同月比23・5%減の59万1070kl。
油種別でも、すべて前年を下回り、ガソリンは9・0%減の17万3634kl、軽油は10・1%減の17万9509kl。灯油も温暖な日が続いたことで46・4%減の5万3488klとなっている。