道内35市燃料油納入価格
13市は価格改定見送り
2020.12.15
 道内35市のうち道東を中心に4割ほどとなる13市が石油製品納入価格の改定を、少なくともこの1カ月は見送っていることが今月4日現在の本紙調査で明らかになった。これに加え全油種据え置きも3市。市況が安定しだした、とも言えそうな状況だが、「底上げ→軟化→値戻し」を繰り返す市場の動きに対応し切れない各市の困惑も見え隠れする。 =金額は消費税抜き=

■ ガソリン・軽油

札幌やその周辺では11月第3週後半から元売仕切り価格上昇分の転嫁も含む底上げが進展したものの、道央圏6市の対応は値上げ1市、値下げ2市、据え置き3市と分かれた。底上げしてもすぐに崩れるといった中での改定時期のズレが一因と見られるが、そうした状況は道央圏に限られたものでもなさそうだ。

 35市のうち道東を中心に4割ほどとなる13市が価格の改定を見送っているが、レギュラーガソリンについては、残る22市のうち9市が最大で3円値上げ、8市が最大で3円値下げし、5市が据え置いたことから、35市平均価格は前回11月4日調査から08銭の小幅上げとなって121円70銭。最高値は消費税込みで140円を超す稚内の130円、最安値は芦別の106円50銭だった。

 軽油もほぼ同様、値上げが8市、値下げと据え置きがともに7市で、35市平均価格は前回調査から10銭上がって107円99銭となっている。

■ 灯油・A重油

灯油は、道内各市場に大きな動きがなかったことから、改定見送り13市と未納入1市を除く21市のうち15市が価格を据え置いたが、4市が値下げしたことで、34市平均価格は13銭下がって70円89銭となった。

 A重油もほぼ同様、改定見送り13市(うち1市は未納入) を除く22市のうち13市が据え置く一方で6市が値下げし、34市平均価格は24銭下がって70円64銭だった。


北海道のガソリン価格予想
12月15日(月)から12月21日(日)まで
価格上昇
値戻し

12月20日付掲載予定

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