札幌でのレギュラーガソリン看板価格 はフル137円、セルフ134円大勢で推移
中盤を迎えた師走商戦。新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う移動の縮小などで、とりわけ自燃油販量の伸び悩みが伝えられるが、一方で「質」の確保に向けては、道内各市場に2極化の様相が色濃くなりつつある。札幌や旭川、函館などでは今月初旬の底上げ以降、比較的落ち着いた市況を形成する反面、釧路では安値量販店の攻勢で市況維持に苦慮。留萌や帯広などでは底上げへの機運が高まりつつあるものの、環境が整わないままに推移している。
札幌市場では今月第1週後半から、仕切り上昇分と値戻し分とを合わせて最大6円になる底上げが進展。レギュラーガソリン看板価格はフル137円、セルフ134円大勢に持ち上がったが、以降、それまで顕著だった量販店による値下げ攻勢もなく、比較的落ち着いた市況を形成している。
こうした状況は、今月第1週早々から底上げが進んだ函館や、第2週早々から底上げが進んだ旭川でも同様。これまで底上げのたびに安値量販店が仕掛ける値下げ攻勢に頭を悩ませてきた函館では、販売業者の多くが今回ばかりは「無視」を決め込んでいる。
このほか北見や名寄なども底堅い市況を形成しており、11月下旬からフル138円、セルフ135円大勢にまで持ち上がった名寄では、さらなる上積みに向けた気運の高まりが伝えられる。
そうした反面、釧路では安値量販店の攻勢で市況維持に苦慮。販売業者の多くが底上げに動いても、安値量販店の攻勢に大手が追随するといった図式が繰り返され、販売業者間では「今は中身を取っていかなければならない時期なのに…」といったボヤキも出る。
留萌や帯広などでは底上げへの機運が高まりつつあるものの、横にらみの状況などが続き、環境が整わないままに推移している状況だ。
北海道のガソリン価格予想
12月15日(月)から12月21日(日)まで
価格上昇
値戻し
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12月20日付掲載予定
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