時代は移り変わるもの
先考えた「心構え」必要
2021.1.30
 JR函館本線小沢駅に勤めていた叔父がいた。駅のすぐ傍の官舎に住んでおり、小さいころ泊まりに行くのが楽しみだった。従弟と遊び、職員専用の共同浴場に早い時間から行った覚えがある。小沢駅はかつて急行が停車し岩内線も接続。多くの職員がいたが、車社会の到来などで岩内線が廃止になり、民営化で運行本数も減り、今は無人駅で賑わいもないそうだ。

 今、道内では利用客の減少などから経営赤字が続き、鉄道網の維持が困難となって廃線などの議論になっているところがある。民営化前の国鉄も同様で、多額の債務を抱えていた。そうした中で持ち上がったのが国鉄キャンペーンソング。国鉄が自前で曲をつくることはできないので、自由につくってもらい、国鉄がCMとして流す形とした。これに協賛したのが日立と日本旅行の2社。そしてできた曲が両社の社名が入った「いい日旅立ち」 。山口百恵さんが1978年にリリースし、大ヒットしたあの名曲である。


 時代の流れの中で国鉄離れが進み、1987年に民営化となった。菅義偉首相は1月18日の施政方針演説で「2035年までに、新車販売で電動車100%を実現する」との考えを示した。2050年までにはガソリン車がほとんどなくなるので、ガソリンの給油はなくなるかもしれないが、車がある限りサービスステーションは残っていくはず。30年先のことは分からないが、必ず来るその時代に何をするのか、その心構えは必要だ。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
4月15日(月)から4月21日(日)まで
価格上昇
値戻し後に値下げも

04月20日付掲載予定

■広がる困惑、失望感 対量販構図変わらず 札幌市場
■昨年度、減少に転じ17件 危険物取扱者の違反行為
■3月決算組「まずまず」 収益環境の良化が支える
■消費、供給ともに減少 2022年度エネルギー需給実績
■42%が「月に1回以上」 GfKJapanが洗車で調査