灯油の安定供給に全力
マージン確保は「対価」
2021.2.15
 北海道民にとって冬の暖房は、生活だけでなく生命を維持するためにも必要不可欠なものであることは周知のとおりであり、燃料となる灯油は販売業者にとって経営の大きな柱となっていることも自明。その灯油の販売量が人口減などから近年は漸減傾向にある。また、ここ数年はシーズンインの10、11月の気温が高いままに推移し販売量が極端に落ち込むことが多く、約6カ月間の需要期のうちの1、2カ月分の落ち込みを、その後の寒気の到来による販売増をもってしてもカバーするには至らないことが多いが、「質」の確保で何とか利益を確保している。


 冬の必需品である灯油は、1回の給油で2~3万円がかかり家庭にとって大きな負担となっている。昭和24年に施行となった国家公務員に対する寒冷地手当及び石炭手当の支給に関する法律、これが民間にも波及し、石炭手当や燃料手当といったものが支給されるようになった。月々の給料からではなく、手当から支払うことができるので、家庭にとってはとてもありがたいもの。世帯主だと10万円以上になっていた燃料手当だが、近年、支給しない企業が増えてきている。これも灯油販売の減少につながってきているのか。

 販売業者は生活に欠かせない灯油の配送に当たって朝早くから夜遅くまでの作業を進め、ローリー運転手の高齢化などによる人手不足とも闘いながら安定供給に努めている。これらに見合うマージン確保への取り組みは絶対に欠かせない。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

■「採算販売」最優先に 北石連・商理事会が総会提出議案承認
■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS