ローリー不適合率減少
14・85% 過去10年最低率
2021.2.5

札幌市消防局などが行ったローリーの一斉点検
全国の消防704機関が昨年11月を中心に実施した移動タンク貯蔵所や危険物運搬車両への立入検査で、対象となった2万2473台のうち3337台に4932件の義務違反や不適合があったことが26日、消防庁のまとめで明らかになった。不適合率は車両数で14・85%と前年を1・02ポイント下回り、ここ10年では最も低かった。     =本道分詳細は次号=



 この立入検査は、全国の消防704機関が道路上や常置場所、危険物の荷卸し場所など6431カ所で実施したもの。移動タンク貯蔵所については、定期点検の実施や点検記録等の備え付け、電気設備や接地導線の維持管理などとともに、常置場所や注入ノズルの無許可変更が増えてきていることから構造・設備等の変更を、危険物運搬車両については、転倒・落下防止措置をはじめとする積載方法や危険物に適応する消火設備の設置などを重点として調べた。

 その結果、検査対象となった2万2473台の14・85%となる3337台から延べ4932件の義務違反や不適合が見つかった。不適合率は車両数で前年を1・02ポイント下回り、過去10年で最も低かったが、1台当たりの不適合等項目数は前年を0・07件とわずかながらも上回った。

 内訳は、移動タンク貯蔵所2万1977台のうち3288台(無許可車両95台を含む)から4863件、危険物運搬車両496台のうち49台から69件となっている。

 このうち移動タンク貯蔵所では、定期点検に係る義務違反が全体の22%強を占める1090件(うち漏れの点検未実施433件)で最も多く、前年と比べても82件の増。これに完成検査済証等備え付け義務違反509件、消火器の未設置等433件、表示・標識の未設置等419件、危険物取扱者の保安講習義務違反354件、塗料の剥離や発錆などタンク本体に係る基準不適合254件、変形や破損など配管及び弁等に係る基準不適合209件、付属装置に係る基準不適合122件などが続き、許可品目以外の貯蔵、貯蔵・取扱の不備による流出等、危険物取扱者免状不携帯などといったものもあった。

 また、無許可車両95台の60%となる57台は、注入ノズルの手動開閉装置を開放の状態で固定できるよう変更・改造したものだった。

 一方で危険物運搬車両では、積載方法基準不適合が15件のほか、標識の未設置や不足など運搬方法基準不適合が52件などとなっている。


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