
雪解けが進み、タイヤ交換が入りだすとともに本格化する本道の春商戦。本来なら活気あふれる声がSSに響きわたる頃だが、昨年に引き続き今年も新型コロナウイルスの感染拡大が暗い影を落とす。戻りつつあると言われながらも油販は今一歩、往来の自粛などに伴う来店頻度の減少は油外にも少なからず影響し、大々的なインベントやキャンペーンの展開がままならない中でイライラだけが募る。我慢、我慢の春商戦、もう少しの辛抱が必要そうだ。
昨年は、先んじて7都府県に発令された緊急事態宣言が、4月16日には全国に拡大され、外出の自粛や企業活動の縮小などが産業活動を直撃。石油業界もかつてない減販を余儀なくされ、春商戦といった言葉自体、どこかに消し飛んでしまうような苦悩を味わった。
今年も、変異株が確認されるなど収束が全く見通せないながら、経済活動の「復活」で昨年とは違った状況になっているが、業界に限れば、戻りつつあると言われながらも油販は今一歩、黄砂の飛来で一時的に洗車需要が増大したものの、往来の自粛などに伴う来店頻度の減少は油外にも少なからず影響し、イライラは募るばかりだ。
道央圏のあるSS所長は、コロナ後の秘策を胸にしまい込みながら「今はやれることをしっかりとやり、我慢し乗り切るしかない」と話すが、来店客への声掛けすらはばかられる中で、手詰まり感も口にする。
大々的なイベントやキャンペーンの展開がままならない中で、LINEなどSNSによる情報の発信で血路を開くSSも出てきており、現状で取り得る有効な手段と言えばそれくらいか。
我慢に我慢を重ね、アフターコロナに向けた手立てを練るのもひとつだが、それに合わせ忘れてならないのが適正市況の維持。油販、油外ともに大きな期待ができない中で、販量増大になどつながらない不毛な安値競争は厳に慎むべきで、昨年来の減販の中で収益をそこそこ確保できたのも市況維持に向けた努力があったからであることを再認識すべき時だ。
北海道のガソリン価格予想
7月7日(月)から7月13日(日)まで
変わらず
仕切によっては下げも
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06月30日付ヘッドライン
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