
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。16日からは本道にも国の緊急事態宣言が発令され、外出や往来の自粛のみならず再び経済活動の大幅な停滞が現実となるなど、歩みを社会とともにするSSの苦悩は意外に深い。さらに今、SSスタッフの感染が相次ぎ、頼みの良好な収益環境も崩れつつある中で、焦燥感だけが独り歩きする状況だ。
昨年2月末からの道独自の緊急事態宣言、4月初旬からの国の緊急事態宣言下における燃料油販売量は、地域によって差はあるものの、総じて例年の15~20%減。感染者数が今月13日に過去最高の712人となるなど急増しながら、昨年ほどの危機感、切迫感がないと言われもするが、外出や往来の自粛のみならず経済活動の大幅な停滞などが現実となっている状況は、昨年の「歯がみ」を思い起こさせるのに十分であり、歩みを社会とともにするSSの苦悩は意外に深い。
また、ここにきて札幌圏のSSでスタッフなどが感染し、消毒などのために臨時休業を余儀なくされるケースが相次いでいるのに加え、燃料油販売量が減少する中でも何とか経営を支えてきた良好な収益環境が崩れつつあるという「頭の痛い問題」も出てきた。
ある販売業者は「すでにそうだったが、今後予想される燃料油需要の減少に向けたシミュレーションなどと言っていられる状況ではなくなってきた。危機的な状況を迎えていると言っても過言ではない」と話し、表情を曇らせる。
ただ、先行きが見通せない中で「できることには限りがある」との声がある一方、それとは表裏をなす「前だけ見ていきたい」との声も。ワクチン接種の普及で収束は必ず見えてくる、その時に向け「力を蓄える時間にしたい」というものだ。
かつてない試練は今しばらく続きそうだが、そうした中でも感染対策と適正市況の構築は、やればできる。自助、共助をフル動員して何とか乗り切りたい。
北海道のガソリン価格予想
12月22日(月)から12月28日(日)まで
価格下降
下げ傾向続く
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