コロナ禍逆風を「推進力」に
夏商戦へ取り組み加速
2021.6.25

小林本店幌向SSではグランドOPEN記念イベント第2弾を展開、夏商戦ともからめながら拡販を目指す
 石油業界にとっても「書き入れ」時となる夏商戦が間もなく本番を迎えるが、昨年に引き続き今年も新型コロナウイルスの感染拡大で戸惑いが広がる。ただ、1日当たりの新規感染者数が700人を超えて国の緊急事態宣言が出されるという最悪のシナリオからは脱することができ、自粛していたイベントを再開するなど、集客、拡販に向け動きを加速させるSSも増えてきた。「逆風を推進力に」、これが今後、今夏のキーワードとなっていきそうだ。


 新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い国の緊急事態宣言が出された5月16日以降、外出・往来の自粛で顧客のSS来店頻度が極端に減少。需要の戻りを印象付けていた油販は再び伸び悩み、また、イベントやキャンペーンなどにも積極的には打って出られず、油外増販も思いのほか進まない状況が続いた。あるSS所長は「打つ手が全く見当たらない。収まるのを待つしかない」と嘆いて見せたが、間近に迫った夏商戦に向けても、言いようのない戸惑いが広がるばかりだった。

 ただ、まん延防止等重点措置への移行とは言いながら、緊急事態宣言がきょう20日で解除されることとなり、それを見据え自粛していたイベントやキャンペーンを再開するなど、集客、拡販に向けた動きを加速させるSSも増えてきた。

 昨年11月にリニューアルオープンしたENEOS系小林本店(栗山、小林米三郎社長)の幌向SSでは、今年4、5月に計画したグランドOPEN記念イベントのうち5月のイベントを延期。豪華景品を用意した大抽選会やガソリン・軽油大特価を前面に打ち出しながら、コーティングやタイヤを柱に据えた夏商戦ともからませて今月19、20日の、まさにこの時期にぶつけた。さらに2000を大きく超えたLINE会員へのクーポン配信やタウンメールを活用した訴求にも努める。

 本筋である油販での収益確保へ価格競争を戒めるのは無論だが、今年ばかりはそれに加え、逆風を推進力に変える「帆さばき」も不可欠。新型コロナウイルスの感染防止に十分留意しながら、まずは夏商戦への下拵えをし、万全の態勢で臨んでいきたいものだ。


北海道のガソリン価格予想
8月22日(月)から8月28日(日)まで
価格下降
仕切り価格実質値下げ

08月20日付ヘッドライン

■コロナ禍前には戻らず 盆商戦
■「全戸にバイオガス」 タスクフォース地方支分部局会合で先行3市町
■31円引き上げ 道最賃審議会が答申
■紋別で災害時対応実地訓練 給油再開への手順共有
■項目追加で答申先送り 温対条例改正へ道環境審議会