北海道危険物安全協会連合会会長  常本 照也氏
危険物施設事故ゼロへ
2021.6.24
新型コロナウイルスの感染再拡大で参加人数を絞ったことから、理事・監事を選任した令和3年度通常総会後の臨時理事会が開催できず、文書で同意を求めた上での後日の会長就任となったが、全理事の厚い信任を得て99協会、会員約6000人を擁する北危連を束ねていくこととなった。

 別に理事長を務める上川北部石協で諸課題の解決にらつ腕を振るい、また、アイデアマンとしても通ることから期待は大きいが、抱負を訪ねると「危険物施設事故ゼロ。今はそれしかない」と一言。危険物施設数が減少する一方で、時に増加さえする事故数に強い危機感をにじませる。

 事故の多くがヒューマンエラーによるものであることなどから「7ブロック会議すべてに出向き、地区協会の会長、役員と顔突き合わせ、膝突き合わせて意見を交換し、打開策を見つけていきたい」と考えているが、新型コロナウイルスの感染拡大で昨年度のブロック会議はすべて中止、本年度もどうなるか見通せない中で、実は次善の策も胸に秘めているよう。明言は避けたが、表情に確固たる思いを漂わせる。

 また、以前からの懸案となっている財政健全化も課せられた大きな課題。この問題の解消に向け平成26年に設置された中期運営ビジョン策定委員会に副会長として参加し、様々な取り組みにかかわってきたが、収入源である保安講習などが新型コロナウイルスの感染拡大で制限される中での舵取りは難しい。本年度も赤字予算編成を余儀なくされており、手腕が問われるところだ。

 このほか「昔から吠えている」という加入率の向上や7地区協会の復帰にも意を尽くしていく考え。


 つねもと・てるや=昭和30年生まれ60歳。大学卒業後、異業種を挟み昭和58年に北昭産業入社。常務、専務を経て平成20年に社長となり現在に至る。上川北部石協理事長、北石連常任理事などのほか、全石商災害対策・官公需部会委員も務めるなど要職も多い。
 歯に衣着せぬ物言いが何とも魅力。会議などでもズバリ核心を突く発言で出席者の度肝を抜くことも多いが、実は「愚直」という言葉が大好きなのだそう。


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7月29日(月)から8月4日(日)まで
変わらず
仕切りによっては値下げも

07月30日付掲載予定

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