5月27日の北石連通常総会で会長に就任した。新型コロナウイルス感染症拡大など多難な状況の中、役員選考委員会の委員長として伊藤豊前会長の慰留に努めたものの辞意は固く「責任を取ってお前がやれと言われ…」と笑いを繕うが、真剣な眼差しはそのまま。
就任あいさつでは「変革に向けた次へのつなぎ」を強調した。組織の若返りが喫緊の課題、との思いからだが、1985年にまで遡る札幌石協や北石連、道油政連などでの長い役員経験に裏打ちされた手腕への期待は大きく、また、実直で責任感が強い人柄への信頼は極めて厚い。
抱負を尋ねると「業界としては多くの問題を抱えて厳しい経営環境に置かれているが、組織として問題になるようなことはない。安定した運営を壊さないように引き継いでいく」と、やや控えめに話す。そのためにも「和」の醸成には特に意を注ぐつもりで「和をもって協力し合えば大きな力になる。これこそが組織のあり様の原点ではないだろうか」と言をつないだ。
また、当面は何事も「皆さんの意見を聞きながらやっていきたいと思う」と話すが、適正市況の構築だけは譲れない一線。札幌石協の理事長としても常々心を砕いてきた問題で「難しい問題だが、皆さんが健全な経営をしていくために何が大事か、その辺を考えていかなければならない」と持論を展開しつつ「コロナ禍や燃料油価格の高騰で需要が落ち込んでいる今はなおさら」だと強調する。
北石連創設に奔走し、初代会長を務めた河辺亮吉氏は祖父。今、同じ立場となって「すごい人だったと改めて思う。受け継いでやらなきゃダメだとも言われるが、そのレベルにまでは達していない」と少し謙遜も交え話す。
かわべ・ぜんいち=1947年12月21日、神奈川県横浜市生まれ、74歳。70年に立教大学を卒業後、8年ほどプラント会社に勤務したあと札幌河辺石油に入社し、82年から社長。北石連では90年から常任理事、02年から副会長を務めた。
休日も朝方3時間ほどは出社するそうで、のんびりできる時間は少ないが、読書やテレビで気晴らしすることが多いという。
北海道のガソリン価格予想
5月18日(月)から5月24日(日)まで
価格上昇
値戻し進むか
|
05月20日付ヘッドライン
■「難局」乗り切りへ総力 採算経営の徹底前面に 9石協の通常総会始まる |
■道標「懸念される第3次石油危機の影響」 |
■洋上風力発電でシンポジウム 製造拠点化の可能性探る |
■成長事業の創出等設定 出光興産が26~30年度新中計策定 |
■減収増益、純利2587億円 ENEOSホールディングス2025年度連結決算 |