
◎…今夏はどういった商いとなるのか。ある特約店幹部は「過去の油外商品の購買データや車検履歴から顧客にアプローチをかけて受注、成約件数の拡大を目指す」と本格的な夏商戦を目前に意気込みを見せる。その幹部はまた「管理システム導入当時は情報入力に追われて宝の持ち腐れ状態のSSが多く、データを活用したアプローチができなかった」と振り返りながら「最近は以前より人手に余裕が出てきたこともあり、データをベースにオイル交換を勧めたり、車検満了が近い顧客にDMや電話をするなど営業戦略の武器のひとつになってきている。ガソリン需要が減少する中で顧客情報を有効に活用して油外収益の向上につなげていくようSS店長に指示を出した」とも話す。顧客情報データをフルに活用した営業展開が今夏商戦の共通認識として浮上してきている。
◎…コロナ禍でコーティング、洗車の需要が増加の兆しを見せる。 「最近は来店客もボディの汚れだけでなく車内除菌にも敏感で、こうしたユーザー意識を背景に今夏はSS店頭での洗車ビジネス体制を確立したい」と話す特約店関係者。店頭でセルフ洗車機の混雑状況を掲示したり、コーティングの専用ブースを設置して作業を可視化するとともにメニューも多様化したり、待ち時間を有効に活用したりと、各店長、スタッフがアイデアを出しながら洗車ビジネスの確立を目指しているという。
◎…2035年新車販売100%電動化までまだ14年、もう14年。SS関係者は「まだ」と「もう」のどちらを意識しているのか。EV(電気自動車)の展開を踏まえて今後のEV普及の見通しをシミュレーションすることも欠かせない。 「将来への投資を考えるならば、適正利益、収益向上が欠かせない」 「ベースになるのは顧客数の維持と拡大、そして収益力の強化」といった様々な声があがっている。今夏商戦では、収益力の強化を図るためにも利益率の重視、それに加え洗車ビジネスの深化が課題になっている。
北海道のガソリン価格予想
12月8日(月)から12月14日(日)まで
価格上昇
11日補助金増額で値下げ
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12月10日付掲載予定
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