道内35市燃料油納入価格
市場の「底上げ」反映
2021.8.10
 道内主要市場では、6月中旬から7月中旬まで元売仕切り価格の上昇に合わせた市況の底上げが急ピッチで進展。それを受け道内35市の多くが燃料油納入価格の大幅な引き上げに動いていたことが本紙調査で明らかになった。レギュラーガソリン35市平均価格は前回調査から4円74銭上がって142円48銭となっている。 =金額は消費税抜き=

■ ガソリン・軽油

 道内35市の多くが毎月20日過ぎに納入業者からの申し出や独自の調査に基づき価格を改定していることから、6月の改定で市場の底上げ分をほぼ反映し、7月の改定は見送るといったケースも出たが、レギュラーガソリンについては、そうした改定見送り6市を除く29市のうち28市が、北斗の2円から北広島の11円までの幅で値上げ。35市平均価格は前回調査を4円74銭上回って142円48銭となった。

 最高値は稚内と網走の149円、最安値は芦別の131円70銭となっており、消費税込みなら160円台に乗る146円以上も道東を中心として7市にふくらんだ。

 軽油もほぼ同様の動きとなり、28市が最大10円値上げ。35市平均価格は前回調査を4円69銭上回って128円92銭となった。


■ 灯油・A重油

灯油は、コープさっぽろが7月5日給油分から全道一律で3円値上げし、販売業社の多くがこれに追随したことで、改定見送り6市、未納入1市を除く28市のうち25市が最大6円の値上げに動き、34市平均価格は前回調査を2円08銭上回る88円92銭となった。最高値は稚内と根室(郊外)の96円、最安値は芦別(大口)の70円50銭。

 A重油もほぼ同様、23市が最大6円の値上げに動き、未納入3市を除く32市平均価格は前回調査を1円80銭上回って89円50銭となった。


北海道のガソリン価格予想
6月30日(月)から7月6日(日)まで
価格上昇
仕切上昇

06月30日付ヘッドライン

■灯油代金の支払い平準化 エネコープが灯油積立サービス実施へ
■85.9%に何らかの影響 人手不足で道経済部が調査
■仕切り乱高下 道内各市場対応に苦慮
■負担軽減へ支援第4弾 LPガス利用者に北海道
■カーリースにも総力結集 車検客らに猛アピール ナラサキ石油東北通SS