
上川北部石協(常本照也理事長)の「災害時対応一斉訓練」が6日に行われた。組合員全26SSが参加した画期的な訓練だ。常本理事長は訓練終了後「足りないものを見つけるための訓練であり、成功も失敗もない」とコメントしたが、取材した記者の目には「大成功」と映った。SSスタッフの訓練に臨む真剣な表情が強く印象に残っている。メリハリの利いた所作も実に頼もしかった。が、何より26ものSSが同日同時刻に、短時間ながら休業までして実施するというインパクトの大きさが、捨てがたい価値に思えたからだ。
ただ、本年度通常総会で実施を決め、以後、詳細を煮詰めていく上で苦労は意外に多かったようだ。一番は、訓練の意義に対する26SSの「咀嚼」の違い。必要性への懐疑もなくはなかったようで、防犯災害対応委員会の斉藤みゆき委員長(副理事長)が全SSに足を運んで一つひとつ溝を埋めていった。また、災害対応力の強化と表裏をなす官公需を視野に管内2市5町1村などの理解、協力を得るために割いた労力も小さくなかったことは想像に難くない。
脱炭素に向け、2030年代でのガソリン新車販売禁止方針が出るなど石油業界を取り巻く環境は一段と厳しさを増している。そのような中で地域に石油、石油販売業者の存在感を知らしめる今回の一斉訓練の意義は、また別の意味で大きい。 誰かが言った「失敗こそ貴重な財産」という一言と上川北部石協の英断に拍手を送りたい。 (W)
北海道のガソリン価格予想
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