
今年の盆商戦の取材で道内有数の温泉地にあるSSの所長が「ホテルなどには観光客が戻り車の通行も多かったが、観光地巡りをする人が少なく、まっすぐホテルに来て泊まってまっすぐ帰る人が多かったのか、昨年よりはよかったが忙しかったという思いはない」と話していた。確かに一時期に比べると人出は多かったという声が各方面で聞かれた。
道内の新型コロナウイルス感染者数は、5月21日に726人と最多を記録。その後減少に転じ6月21日には37人まで減った。1年以上のコロナ禍の中で、大幅な減少による安心感からか観光地への宿泊を予約したが、再び増加に転じたことからどこにも寄らず帰宅したのではと思われる。
盆商戦の前だが、北海道運輸局は今年1月から3月までの道内宿泊統計調査をまとめた。この時期はお正月の宿泊客とともにスキー客等で宿泊施設は賑わいを見せるはずだが、3カ月間の延べ宿泊者は353万人。前年に比べて44・7%も減少し、前々年比では61・3%減となっている。中でも外国人の宿泊者は1万人で、前年を99・4%も下回る結果となったそうだ。
観光立国北海道で、この数字は危機的としか言いようがない。これだから温泉地だけでなく観光地や空港周辺のSSで油販が落ち込むのも無理のないことだと思うし、その影響は無論、全道に及んでいる。自燃油が減少し少ないパイの中で経営を続けていくのであれば、利潤追求・確保が何よりであることは自明だ。 (祐)
北海道のガソリン価格予想
12月22日(月)から12月28日(日)まで
価格下降
下げ傾向続く
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