札幌市内のレギュラーガソリン看板価格はフル158円
弱含みながらも7月半ばから比較的安定した市況を形成する道内主要市場だが、今月第2週から元売仕切り価格の上昇に合わせ値戻し、底上げが進展した。市況構築をリードする札幌市場でも、ほぼすべての販売業者が第2週後半の9日から2円程度の底上げに動き、レギュラーガソリン看板価格はフル158円、セルフ155円が大勢となった。
札幌市場では、7月中旬に3円程度の底上げが進展。レギュラーガソリン看板価格はフル158円、セルフ155円大勢となったが、以降、7週にわたる元売仕切り価格の下落幅が上昇幅を上回っていたこともあり、盆商戦を境に軟化。9月第1週からの3円の仕切り上昇の際には底上げを見送った各販売業社だったが、50銭ながら2週連続となった仕切り上昇が背中を押したようだ。
販売業社の中には「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う減販や経費の増大を考えれば、仕切り上昇分を上回る転嫁が必要だ」として160円台を模索する動きもあったが、結果的には値戻しの色合いが濃い2円程度の底上げに落ち着いた。
こうした動きは他市場でも同様だ。小樽や岩見沢、苫小牧など札幌周辺は2~4円程度の底上げでフル158円、セルフ155円大勢に。函館では7日から3円程度の底上げが進み、フル154円、セルフ151円、量販店の攻勢で市況の崩れが顕著だった室蘭でも第3週早々の13日から大幅な底上げが進み、函館と同水準にまで戻した。
このほか旭川では、上げ幅こそまちまちながら6日からの底上げでフル159円、セルフ156円大勢とし、留萌でも8日から3円程度の値戻しが進展。
また、帯広では14日から進んだ3円程度の底上げでセルフ140円台の解消を図り、釧路で6日から、北見でも13日から3円程度の底上げが進展した。
セルフ155円大勢に
北海道のガソリン価格予想
6月30日(月)から7月6日(日)まで
価格上昇
仕切上昇
|
06月30日付ヘッドライン
■灯油代金の支払い平準化 エネコープが灯油積立サービス実施へ |
■85.9%に何らかの影響 人手不足で道経済部が調査 |
■仕切り乱高下 道内各市場対応に苦慮 |
■負担軽減へ支援第4弾 LPガス利用者に北海道 |
■カーリースにも総力結集 車検客らに猛アピール ナラサキ石油東北通SS |