灯油商戦 間もなく始動
今少しの収益確保不可避
2021.10.5

本格需要期を前に札危協が会員事業所のローリーを集め一斉点検を実施した
 まだまだ暖かな日が続く本道だが、強い寒気の流入が予想されるなど、間もなく灯油の本格需要期に入る。新型コロナウイルスの感染拡大で先読みは相変わらず難しいが、今シーズンは原油価格の高騰から灯油価格も昨シーズンを20円ほど上回る90円台後半での商戦入りとなりそうで、都市ガスの攻勢とも併せ需要の減退が懸念されるところ。人手不足などに伴う配送面の不安も残されたままで、売り負けのない態勢の構築が急がれる。

 今シーズンも当面は暖冬模様でのスタートとなりそうだが、気温とともに需要を大きく左右する灯油価格は、世界的な景気回復期待を背景とした原油価格の高騰から昨シーズンを20円ほど上回る90円台後半での商戦入りとなりそう。天然ガスのひっ迫などから原油価格のさらなる高騰を予測する向きもあり、価格上昇に伴う需要の減退が懸念される。

 また、金額・数量指定に伴う配送の煩雑化や代金未回収など価格高騰期特有の問題もまたぞろ出てきそうだ。

 さらにIoTによる灯油残量の見える化など新技術の台頭や効率化への取り組みはあるものの、働き方改革や人手不足、高齢化に伴う配送面の不安、小売り自由化をバネにした都市ガスや新電力とのセット販売に活路を見出すLPガスの攻勢など、従前からの課題や懸念も解決されないまま残されている。

 ただ、そうした中でも灯油が道内の販売業者にとって命綱であるという構図は変わらず、新型コロナウイルスの感染拡大で自燃油の大幅な減販を強いられる中で、その重みは一層増してきているのが実情。需給のタイト化などで燃料油をめぐる収益環境は改善しているが、先行きの不透明さを考えれば、灯油による今少しの収益確保が欠かせない状況だ。

 量的拡大に多くを望めない今、適正マージンの確保は焦眉の急とも言えそうだが、定期配送が始まるまでの今少しの期間を、少なくとも「質」では売り負けない盤石な態勢の構築に振り向けたいところ。販売業者の奮闘が求められる。


北海道のガソリン価格予想
11月29日(月)から12月5日(日)まで
変わらず
仕切り下げで値下げの動きも

11月30日付ヘッドライン

■中小向け発注目標押し上げ 官公需確保対策推進協議会開く
■道内市況、2極化の様相 北見など安値攻勢に苦慮
■BCPで業務効率化も 災害対応力・事業継続力強化セミナー
■タイヤ2次需要を掘り起こし 道エネ東白石SS
■特集「業界展望」 石油業界の新年を展望