増加する「SS過疎地」
全国343、本道65市町村
2021.10.10
 資源エネルギー庁はこのほど、今年3月末現在で市町村内にSSが3カ所以下の「SS過疎地」の状況をまとめた。全国でのSS過疎地は343市町村を数え、前年同期から11市町村、ここ5年では41市町村の増加となった。本道は新たに歌志内市と中札内村が加わって65市町村。SS過疎地の増加は地域住民の生活などへの影響が懸念される。

 近年、全国のSS数は燃料油需要の減少や後継者難などから減少を続けており、近隣にSSがない住民の自家用車や農業機械への給油、また、移動手段を持たない高齢者への灯油配送などに支障を来すといった「SS過疎地問題」の顕在化が懸念されている。

 今年3月末現在のSS過疎地は全国で343市町村。平成29年3月末で302市町村だったものが30年3月末で312市町村、31年3月末で325市町村、令和2年3月末で332市町村へと増加し、今年3月末でさらに11市町村増えた。ここ5年間の累計では41市町村、13・6%もの増加となっている。

 SS過疎地343市町村の内訳は、SSゼロが前年同期と変わらず10町村だったほか、1カ所が5町村増えて1村減り、トータルで4町村増の86町村、2カ所が7町村増えて5町村減り、トータルで2町村増の109市町村、3カ所が12市町村増えて7町村減り、トータルで5市町村増の138市町村。

 道内のSS過疎地(別記参照)は2市村増の65町村。ゼロはなく、1カ所はニセコ町が2カ所から1カ所となって1町増の10町村、2カ所はニセコ町が抜けて1町減の21町村、3カ所は新たに歌志内市と中札内村とが加わって2市村増の34市町村となっている。

 道内SS過疎地は全国の約19%を占めているがシェアは微減傾向だ。


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7月7日(月)から7月13日(日)まで
変わらず
仕切によっては下げも

07月15日付掲載予定

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