適宜適切な対応が必要
「本質」を見間違えるな
2021.10.10
 1カ月以上前、カーボンニュートラル実現に向けたCO2の排出量が多いガソリン車等の新車販売禁止に関して「出すのがだめなら出さなければいい」と独善的なことを書いたが、少し前にそれとよく似た広告を見た。紙巻きたばこは「燃える」ことで6000種類以上の化学物質を発生させ、それが人体に悪影響を及ぼすとされているのだが、「…だったら燃やさなければ?」という加熱式タバコの広告だった。



タバコがダメなのではなく、燃えることによって発生する化学物質がダメなのだ。ガソリン車がダメなのではなく、CO2がダメなのだ。ただ単にCO2を出すからガソリン車をゼロにするというのは本質を見間違っているような気もする。これと同じようなことを昨年来よく耳にする。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、緊急事態宣言等が出されるたびに酒類の提供が禁止される。こうした措置に対し居酒屋の経営者などは「我々が悪者になっているが、悪いのは酒を飲んで大声で騒いだり、マスクをしない人なのでは」と訴える。


例えばアルバイトの人がマニュアルどおりに作業をせずミスを犯したとする。そのミスを指摘するのは当然だが、ではそのマニュアルにマニュアルどおりにしなかった時の対応策は書いてあるのか。そこまでやってこそ本当のマニュアルと言えるのではないか。そこまでやる必要がないという考えもあると思うが、想定外の対応が迫られる現代だからこそ必要な対策では。    (祐)


北海道のガソリン価格予想
12月8日(月)から12月14日(日)まで
価格上昇
11日補助金増額で値下げ

12月10日付ヘッドライン

■ガソリン、軽油大幅値下げ 道内35市燃料油納入価格
■事業承継、支援スキルの向上図る 道経産局がワークショップ
■「商業」では53.4%に違反 道労働局の昨年の監督指導
■地域密着志向が増収引き寄せ 道エネチャレンジ手稲
■用品の拡販にも注力 前側石油本通SS