歩みそれぞれ「脱炭素」
電動車方針どうなる?
2021.11.25

 カーボンニュートラルが世界的な潮流となり、特に温室効果ガス削減に向けたガソリン車等の新車販売禁止の対策が凄まじい。しかし、その対応は各国共通とは言えない状況にある。国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の議長国を務める英国政府はハイブリッド車(HV)を含むガソリン車やディーゼル車の新車販売を2040年までにやめるとする宣言を発表。その宣言に24カ国は賛同したが、日本や米国、中国、ドイツなどは加わらなかったそうだ。

 

 我が国では2035年までに、国内で販売する新車すべてをHVを含む電動車にする方針を掲げる。我が国のHV技術、特にトヨタプリウスの技術は世界一と言われており、その強みを活かしてHVを含む電動車という方針になっていると思う。そのトヨタが10日、来年半ばから世界各地で順次発売する電気自動車(EV)「bZ4X」の試作車を国内初公開した。EV専用「bZ」シリーズの第1弾で、脱炭素化に向けて需要拡大が期待されるEVの本格展開に乗り出す。

 ただ、本格展開とは言ってもHVをやめるというわけではなく「様々な選択肢を用意し、お客様に選んでもらうということをしていかないと脱炭素化は進まない」というトヨタ幹部の発言があるように、当面はFCVや水素車なども含めた開発をしていく方針のようだ。今後はHVを含めて廃止なのか、我が国だけはHVを残すのか、など予断を許さない動きが出てきそうだ。   (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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