
◎…今年も残りあとわずか。師走商戦も最終局面に突入している。何と言っても、今年はコロナ禍からの脱却が課題だった。ここにきて国内の新規感染者数はひと頃に比べ激減しているものの油断は禁物だ。店頭での感染防止対策については繁忙期の今だからこそ欠かすことができない。昨年12月は全国的に記録的な大雪に見舞われ、関越自動車道では多くの自動車が立ち往生し閉じ込められた。日本海側の高速道路などでも同じような事態が発生した。大雪による供給対策も忘れてはならない。
◎…政府は燃料油価格の高騰に対する激変緩和措置として、ガソリンの店頭平均価格が170円を超えた場合、元売会社に補助金を支給して店頭価格の上昇を抑えるというが「我々販売業者は、足元の仕入値に合わせた販売価格の設定をしていかなければならない」といった声とともに 「原油市場の値動きがどうなるのかといった先読みは難しい。原油価格の上げ下げに一喜一憂するのではなく、適切なマージンを確保するというコスト販売姿勢が、師走商戦が最終場面を迎えた中での共通課題だ」との声もあがっている。
◎…また、別の特約店経営者も「その昔、原油価格の上げ下げを先読みし、原油価格の下げ要因が強まれば、元売仕切り価格の値下がりを予想して店頭価格も下げていくという『先取り値下げ合戦』が見られた。無論のこと原油価格の上げ下げは気にせざるを得ないところだが、それに影響されず、仕入れ値に足元のマージンを加えたコスト販売に徹しなければならないのは当然だ」と同調する。
◎…この時期、給油所荒らしにも警戒しなければならない。全国的に発生件数は減少しているものの、繁忙期の12月に被害が集中する、というのが最近の傾向だと言われている。売上金の定期的な回収はもちろん、深夜のガソリン給油の入れ逃げ対策も含めSSと本社との対策づくりが欠かせない。また、時間帯によって給油客が殺到することがあり、給油客の車両接触事故を防ぐ誘導スタッフの配置も、この時期の課題のひとつだ。
◎…SSにとって12月は一番の書き入れ時。コロナ禍拡大の昨年と比べて新規感染者数が減少する中、マージン確保、仕入れ値に見合ったコスト販売の徹底で1年を終えたいところだ。
北海道のガソリン価格予想
3月24日(月)から3月30日(日)まで
変わらず
補助金小幅減額、値下げのも
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03月25日付掲載予定
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