経験が生きる災害対応
記憶より「記録」で残せ
2022.1.25
 今月17日で阪神・淡路大震災から27年。以降、東日本大震災での津波や福島第1原発の水素爆発、胆振東部地震でのブラックアウトなど、地震に起因する想定外の事故が多く発生した。東日本大震災の時、津波で被災した地域で神社だけが被害を免れたという話を聞いた。何十年、何百年前の津波の経験から守り神の神社だけは高台に移設しておいたということらしい。


 胆振東部地震のブラックアウトの時、給油待ちの長い車列ができた。停電時に給油できる、自家発電機を設置したSSが少なく、給油できるSSに集中したからである。その後、本格的な整備が進み、今は本道でも当時の5倍、全SSの約8割が発電機を設置するまでになった。また、給油ターミナルが停電で出荷を停止したことから、ローリーによるSSへの給油に時間を要し、SSは早い時間帯に販売停止となったこともあった。今はそれも解消している。ただ、停電で信号が止まった時の危険物輸送の不安というのが残っている。事前登録で緊急車両となり得るというような話もあったが、どうなったか不透明だ。

 いずれにしても、過去の経験に基づく対応は未経験者よりはるかに大きな力となる。震災経験者として、想定外のことが起こり得る災害への対応には継続的な積み重ね、様々なことを想定した対応を記録に子細に残すことが大切。それを実施していくのがまさにSS業界なのだろう。記憶は薄れるが記録は残るということだ。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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