収益性高め利潤確保を
ETCやタイヤ狙い目
2022.1.30
 今年は「陽気を孕み、春の胎動を助く」と言われる「壬寅」年。冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ華々しく生まれる年になるということらしい。厳しい冬。まさに石油業界の現状と言えるのではないか。世界中で地球温暖化防止対策として二酸化炭素排出量の多い化石燃料の削減が目前に迫る中、コロナ過の影響も重なって将来が見通せない、暗中模索の状況にあるのでは。早く春の芽吹きを感じる年に、というのが新春の願い。

 年頭所感で全石連の森洋会長は「販売量で存廃を決するこれまでのSSのビジネスモデルから決別する必要がある」と述べ、収益性を高め、適正利潤を確保し、再投資可能な経営を念頭にと示唆した。減販の中での利益の確保と新たな挑戦のための体力づくりということなのだろう。

 油外として車検やタイヤ、コーティングなどに取り組むSSが多いが、最近気になるのがETCの車載器。今年の春から首都圏の一部高速道路がETC専用となり、近い将来すべての高速道路に適用される。搭載率は9割を超えているが、仮に95%としても6000万台と言われる乗用車保有台数の5%は300万台。「ないと高速道は使えなくなる」と訴え販促してはどうか。高速道路各社はETCの普及促進のため車載機本体購入費用の助成を今月27日から始める。タイヤもブリヂストンが4月1日から7~10%値上げすると発表している。2カ月しかないが、これも販促の狙い目になるのでは。    (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

■「採算販売」最優先に 北石連・商理事会が総会提出議案承認
■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS