１０北海道、３０東京、６２大阪、９７沖縄。これは運転免許証番号の左２桁の数字で、最初に免許証の交付を受けた都道府県を表す。先だってスマホの調子が悪く携帯ショップに行った。受付票への記入と身分確認できるものの提示を求められ、免許証を出すと「東京で免許取ったんですね」と言われ、左２桁で分かることを聞いた。

　そのやり取りで雰囲気が和み、それ以降、スマホ不調の解明には多少時間がかかったもののイライラすることなく待つことができた。故障はスマホに挿入しているＩＣカードの不具合で、無料で新しいものに交換してもらい、しばらくアップデートしていないことも判明して、詳しい手順を書いたメモももらった。不調になった時に行った他のショップの対応が横柄だっただけに、このショップにしてよかったと満足して帰ってきた。

　「朝起きて、きょうはあのＳＳに行きたいと思う人はいないと思うが、どうせ行くならあのＳＳにと思う人はいると思う。うちはガソリンの価格は多少高いが、お客さんに満足してもらえるようサービスを徹底している」とあるＳＳ経営者が話す。

　ユーザーがＳＳを選ぶ理由は価格や自宅からの近さ、サービスなのだろう。価格に走る人はあの店、この店と一定せず顧客化が難しいし、自宅からの距離はどうしようもない。残るのはサービス。で、他の店も同じようなことはやっていると思うが、何か差別化できるサービスがないのか探してみてはいかがか。 （祐）