需要戻し932万klに
灯油などコロナ前上回る
2022.6.20
 2021年度の道内石油製品販売は、ガソリンや灯油など7油種合わせて932万3620kl。前年度を5・2%、46万klほど上回って900万kl台を回復していたことが、このほど石油連盟のまとめで明らかになった。新型コロナウイルスの感染拡大に加え原油価格の高騰に伴う製品価格の上昇が色濃く影を落としながらも、需要の戻りを印象付けている。

 4~3月期の道内における石油製品販売は、ここ5、6年に限れば2017年度の1300万3129klをピークとして漸減。2019年度に150万klを超すナフサの大幅な減少から1000万klを割り込み、また、2020年度には新型コロナウイルスの感染拡大に伴う移動の制限や経済活動の縮小などから900万klをも割り込んでいた。

 2021年度販売量は932万3620kl。相変わらず新型コロナウイルスの感染拡大が色濃く影を落とし、さらには年度後半の原油価格高騰に伴う製品価格の上昇も下押し要因となったが、4年ぶりに前年度を5・2%、46万klほど上回って900万kl台を回復、需要の戻りを印象付けた。

 油種別でも、横ばいとなったA重油と大幅減のナフサを除いて前年度を上回り、ガソリンは、新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が発令されたことなどから本格需要期である夏場に苦戦を強いられたが、感染がやや収束に向かった10月以降は4カ月連続の前年超えで盛り返し、小幅ながら0・4%増の203万6838kl。

 ここ数年来の暖冬に悩まされた灯油も、対前年では7月から8カ月連続で上回るなど5・1%増の237万4555klとなり、宅配需要の増大などから3・0%増、217万5026klとなった軽油や電力需要の増大で18・8%増、140万3881klとなったB・C重油、航空便の便数回復で23・3%増、37万3090klとなったジェット燃料油ともども2019年度をも上回った。
     

 なお、今年3月単月の道内石油製品販売は、同じく石油連盟のまとめによると96万4268kl。4年ぶりとなる100万kl台には届かなかったものの、前年同月を9・9%、8万kl余り上回った。
 油種別でも、新型コロナウイルスの感染再拡大や価格の上昇などで需要を伸ばせなかったガソリンやナフサを除く5油種は前年を上回り、中でもB・C重油とジェット燃料油は20%を超す大幅な伸びとなった。


北海道のガソリン価格予想
4月22日(月)から4月28日(日)まで
変わらず
仕切りにより、値上げも

04月30日付掲載予定

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