いよいよ夏商戦本番、SS店頭には主力商品が並ぶ
あすから7月入り、石油業界にとっても書き入れ時となる「夏商戦」が本番を迎える。新型コロナウイルス感染の拡大や燃料油価格の高騰が逆風となって吹き付ける状況は、我慢を強いられた今年の春商戦と同じだが、閉塞感が少なからず薄らいできたよう。各SSではイベントやキャンペーンの展開も含めた積極策で、これまでの落ち込みの挽回を図る構えだ。
今年の春商戦は、感染力が強いオミクロン株による新型コロナウイルス感染の急拡大や、ロシアのウクライナ侵攻で原油価格が跳ね上がったことに伴う燃料油価格の高騰で油販、油外ともに伸び悩み、昨年に引き続き我慢を強いられた。
その後のGW商戦も油販がやや改善するなどしたが、期待にはほど遠い結果で終わっている。
夏商戦も春商戦やGW商戦と同様、コロナ禍や燃料油価格の高騰が相変わらず逆風となって吹き付けるが、経済活動の活性化や外国人観光客の受け入れ再開など「明るい話題」が報じられるようになってきたことで、閉塞感が少なからず薄らいできたようだ。
フィルターなどエアコン関連商品や洗車、コーティング、車検、バッテリー、タイヤなど前面に押し出す商材はそれぞれに異なるが、6月中からのスタートも含めて少なからぬSSがイベントやキャンペーンの展開を計画し、LINEによる情報やクーポンの発信などとの相乗で、まずは集客を企図。それを油販、油外につなげ、これまでの落ち込みの挽回を図ることにしている。
あるSSの店長は「自粛していたキャンペーンなどの実施に我々のみならずお客様の抵抗もなくなりつつあるようだ」と話し、時計の針を「3年前に戻す」考え。
一気の挽回は難しいまでも、夏商戦を次への橋頭堡にする取り組みが進みつつある。
北海道のガソリン価格予想
7月7日(月)から7月13日(日)まで
変わらず
仕切によっては下げも
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07月10日付掲載予定
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