道内35市 燃料油納入価格
21市がガソリン値下げ
2022.9.15
 道内各市場は9月入り早々、元売仕切り価格上昇分の転嫁に併せて値戻しにも動いたが、それまでの「軟化」を受けて道内35市の多くがガソリン、軽油の納入価格を引き下げていたことが6日現在の本紙調査で分かった。レギュラーガソリン35市平均価格は前回8月4日調査を1円43銭下回る151円16銭で、2カ月連続の下落となっている。      =金額は消費税抜き=

■ ガソリン・軽油

 道内35市の多くは、毎月20日過ぎに納入業者からの申し出や独自の調査に基づき価格を改定、月初に遡るか翌月1日に繰り延べ新価格を適用していることから、道内各市場における今月早々の転嫁、値戻しを、改定スパンを短縮するなどして価格に反映させた市は夕張などわずか。滝川や北見など8市は前回調査以降の価格改定を見送っており、残る27市の8割近い21市が最大で5円の値下げに動いて、レギュラーガソリン35市平均価格は前回調査を1円43銭下回る151円16銭、2カ月連続の下落となった。前回と同様、最高値は消費税込みで179円30銭となる稚内の163円、最安値は芦別の140円60銭となっている。

 軽油もほぼ同様で、35市平均価格は、前回調査を1円38銭下回って137円78銭だった。

■ 灯油・A重油

 一方、灯油の値動きは依然小幅。改定見送り8市と未納入1市を除く26市のうち値上げ、値下げはともに2市で、22市は据え置いた。ただ、34市平均価格は小幅ながら4油種で唯一、前回調査を07銭上回って108円49銭となっている。

 A重油は7市が最大3円の値下げに動いたことから、未納入3市を除く32市平均価格は前回調査を01銭下回る107円17銭となった。


北海道のガソリン価格予想
12月8日(月)から12月14日(日)まで
価格上昇
11日補助金増額で値下げ

12月15日付掲載予定

■道のり遠い適正市況 安値への追随止まらず 道内市場
■経営への影響減少傾向 道が原油・原材料価格の高騰で調査
■経営状況改善は17.9% 北海道の労働事情で中央会が調査
■「バイオ系」も視野に 経産省が合成燃料商用化ロードマップの改定案
■油販も油外も「さらに増販」へ AIXセルフ五輪通りSS