道内35市 燃料油納入価格
15市が価格改定見送る
2022.10.10
 軟調ながら比較的安定した市況を受け、道北、道東圏を中心に4割を超す15市が前回9月6日調査以降、燃料油納入価格の改定を行っていないことが9月29・30日現在の本紙調査で明らかになった。一方で改定に動いた各市の対応も、ガソリンや軽油についてはバラツキが顕著、灯油やA重油については据え置きが目立っている。   =金額は消費税抜き=

■ ガソリン・軽油

 道内35市の多くは、毎月20日過ぎに納入業者からの申し入れや独自に行う調査に基づき納入価格を改定し、新価格を月初に遡るか翌月1日に繰り延べ適用しているが、軟調ながら比較的安定した市況を受け、道北、道東圏を中心に4割を超す15市が前回調査以降、価格の改定を行っていない。

 また、価格の改定に動いた20市の対応も、レギュラーガソリンは10市が最大3円値上げ、6市が最大3円値下げ、4市が据え置き、軽油は7市が最大2円値上げ、8市が最大2円80銭値下げ、5市が据え置きとバラツキが顕著となっている。

 レギュラーガソリンの35市平均価格は、前回調査を17銭上回る151円33銭で、最高値は稚内の163円、最安値は芦別の137円90銭。軽油の35市平均価格は変わらず137円78銭だった。

■ 灯油・A重油

 灯油は、全国最大の共同購入団体でプライスリーダーでもあるコープさっぽろが価格を据え置いていることから市場の動きは小さく、改定未実施15市、未納入1市を除く19市のうち7割を超す14市が価格を据え置き、34市平均価格は前回調査を小幅10銭上回る108円59銭。

 A重油もほぼ同様の状況で、未納入3市を除く32市平均価格は前回調査を45銭上回る107円62銭となっている。


北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か

05月10日付掲載予定

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