人気のあご入り鰹だし
品不足や値上げを懸念
2022.11.25
 北海道労働局が10月末に発表した9月の道内雇用失業情勢によると、企業が働く人を探す新規求人数は3万4507人。前年同期比13・6%の増で、18カ月連続の増加。一方で働く職場を求めている新規求職申込者は1万4762人で、前年同期比1・0%の増にとどまっている。つまり様々な職種で違いはあるが、単純計算では職を求める人よりも人を求める企業等の割合が2・3倍になる人手不足の状態にある。

 過疎化が進む日本各地の離島で、後継者不足から伝統的な漁法が消滅の危機に直面しているそうだ。沖縄県のカツオ1本釣りは100年の歴史があると言われるが、餌となるグルクンを獲るアギヤー漁の漁師の高齢化などで漁獲量が大きく減少。地元の漁業者は「カツオ漁を断念せざるを得ないことがある」と話しているそうだ。

 こうした現象は島根県の隠岐諸島でも顕著になっている。ここでもトビウオを獲る刺し網漁や引網漁が漁業者の高齢化や漁獲量の減少から出漁が減り、トビウオの確保が難しくなっているそうだ。トビウオはあごだしの原料となるもので、コロナ禍の一昨年、道南のSSで「来店客は減っているものの、あご入り鰹だしだけを買いに来る人がいる」と話していた。

 人手不足の上に集客ツールともなる、あご入り鰹だしが品不足や値上げにでもなったら、コロナ禍の収束が見えない中で、それこそ厳しさが増すことは明らかだ。トビウオの記事を読み、何とかならないかと思った。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

■「採算販売」最優先に 北石連・商理事会が総会提出議案承認
■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS