灯油は販売業者の命綱
笑い合いたい来年の春
2022.11.30
 今月3日、稚内で初雪を観測した。特別地域気象観測所では10月24日に倶知安で観測しているが、気象台では全国初の観測だ。翌4日には旭川や網走、函館でも観測された。平年に比べると、稚内で15日、旭川で16日、網走で5日、函館で3日遅い初雪だった。昨年も気温が高く初雪は遅かったが、今年に入ってからの道央圏の大雪は記憶に新しい。特に2月に入ってからは1日の降雪量が60㎝を超す日もあって除雪が間に合わず、JRが何日も運休するなど交通機関をはじめ都市機能が完全にマヒする事態に陥った。

 ただ、2021年度の札幌市の年間降雪量は476㎝。1991年から2020年度までの平均値479㎝とほぼ同程度だったが、「ドカ雪」に気温が高く湿った重い雪だったことが除雪を遅らせる原因となり、都市機能マヒを招いたと言われている。

 「白いものを見て活気づく」と言われるものにタイヤ交換と灯油がある。脱炭素化の流れの中で化石燃料離れが言われているが、やはり灯油は道民の生活になくてはならない生活必需品である。また、その配達を請け負う石油販売業者にとって灯油は経営の大きな柱となっており、命綱と言えるものでもある。それだけに高止まりしたままの価格の影響など気になるところだ。昨シーズンは「質×量」でまずまずだったが、果たして来年の春には何と総括できるのだろうか。笑って「まぁそこそこだったかな」と言い合えることを期待したいものだ。  (祐)


北海道のガソリン価格予想
4月15日(月)から4月21日(日)まで
価格上昇
値戻し後に値下げも

04月20日付掲載予定

■広がる困惑、失望感 対量販構図変わらず 札幌市場
■昨年度、減少に転じ17件 危険物取扱者の違反行為
■3月決算組「まずまず」 収益環境の良化が支える
■消費、供給ともに減少 2022年度エネルギー需給実績
■42%が「月に1回以上」 GfKJapanが洗車で調査