
かつて「ヤッカイドウ米」と揶揄された道産米。長年の品質改良を経て1988年に誕生した「キララ397」は道産米のイメージを一変。パッケージの愛らしいイラスト効果もあり大ヒットした。その後も「ななつぼし」や「ふっくりんこ」「ゆめぴりか」と次々に新米が誕生。「米チェン」や「北海道米LOVE」などのキャンペーンとも相まって2010年には北海道米が食味最高ランクの「特A」を獲得した。道内消費量に占める道産米の割合も平成8年には37%だったが、5年後には90%を超えるまでになるなど、道民がそろって道産米を食した。
農業王国北海道は酪農王国でもある。そこで生産される牛乳がコロナ禍で消費が低迷しピンチを迎えている。給食がない冬休みを控え昨年末には「生乳廃棄」かと心配されたが何とか回避。牛乳の生産は需要の多い夏に減り、需要が減る冬に多くなる。安定供給のために一定の頭数を確保しておかなければならないが、余ったからと言っても搾乳が滞ると乳牛が病気になるから機械的に生産を減らすわけにはいかない。
このピンチを回避するには消費拡大しかない。生産地標茶町では今月14日に札幌市内で200㍉㍑の牛乳パック1000個を無料配布した。また、生産地のSSでは給油客に1㍑の牛乳をプレゼントしたところもあった。酪農地帯が元気になれば回り回って北海道全体が元気になり、人もものも動く。牛乳の消費拡大に努めてはいかがだろうか。 (祐)
北海道のガソリン価格予想
5月12日(月)から5月18日(日)まで
価格上昇
値戻しの機運高まる
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05月10日付ヘッドライン
■2029年度 1億2220万klに 石油製品需要見通し |
■期待失せ盛り上がり欠く 価格高騰が追い打ち GW商戦 |
■自給率15.3%に上昇 2023年度エネルギー需給実績 |
■市町村・特別区で97%に 地方公共団体の非常用電源設置 |
■好調車検「まだまだ取る」 道エネ東白石SS |