年末年始商戦 天候が明暗分ける
好天札幌圏 洗車が好調
2023.1.15

天候に恵まれた札幌圏などでは 燃油販売も前年を上回ったよう
 3年ぶりに行動制限のない年末年始となったが、商戦は天候で明暗が大きく分かれた。雪に見舞われた地域では燃料油が伸びず「暇だった」との声がある反面、除雪関連で軽油が近年まれにみる販売量を記録したところも。一方、天候に恵まれたところでは観光客や帰省客により「忙しかった」といった声が聞かれ、洗車も車列ができるほどの盛況を見せた。



 行動制限のない中で迎えた年末年始は、元日または3が日、中には30日から3日まで休んだSSがあり、近隣店舗の休業で忙しさが増したSSもあった。ただ、今回は天候に左右されたところが多く、雪の少なかった地域では観光客や帰省客の増加などから燃料油は「前年より良い」といった声が大勢を占め、書き入れ時とも言える洗車も「洗車待ちの車列ができた」との声が聞かれたが、大雪に見舞われた地域では洗車も含めて全体的に低調。

 道央圏のうち札幌やその近郊では、天候に恵まれ人出は多かったものの燃料油は「それほどでもない」と連動しなかったよう。洗車は「特に良かった」と言い、中には2時間近い洗車待ちの車列ができたところも。降雪量が多かった空知管内では除雪関連の軽油が「良かった」 「近年まれにみる販売量だった」と話すSSがあった。

 旭川などの道北圏では気温の上昇や近隣SSの閉鎖で「忙しかった」SSや「人員の関係でスプリットのフル部分を閉めたため減販」といったSSも。軽油や洗車もそれほど多くはなかった。

 函館などの道南圏は雪に見舞われ燃料油は前年より「少ない」との声が多かったが、一方で「大雪で災害に備えて給油に来る人も見られた」と話すSSも。洗車は雪のため低調だった。

 胆振地区温泉街のSS所長は「外国人を含め観光客が多く入り、それなりに忙しかった」と話して好調をアピール。

 釧路や帯広、北見などの道東圏では、レンタカー利用など人の移動がそれほど多くはなく、燃料油や軽油は昨年並み。ただ「雪が降った日だけ軽油が1日で2倍出た」と話すSSもあった。


北海道のガソリン価格予想
7月29日(月)から8月4日(日)まで
変わらず
仕切りによっては値下げも

07月30日付掲載予定

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