
コロナ禍で一時的に緩和したかのように見えた人手不足、ウィズコロナによる経済活動の回復などととともに本道でも再び深刻化の様相を呈しつつある。業種による偏りも指摘されるところだが、きつい、汚い、危険という「3K」イメージがつきまとう石油業界は、求職者から敬遠されがち。様々な課題、困難が出来する中で、SSには困惑が広がる。
札幌圏のあるSS所長は「人手不足は深刻。募集をかけても全く応募がない。残業時間の制限など働き方改革が進む中では、シフトを組むのにも苦労する」と嘆く。
また、同じ札幌圏の別のSS所長も「コロナ禍による油販や油外の落ち込みを取り戻すため、声掛けも含めたお客様への働きかけを強化していきたいが、他の作業に手が取られるなど、できずにいる。もう1人、2人いれば…」と言外に悔しさをにじませる。
こうしたほかにも、手洗い洗車など手間のかかる作業は断らざるを得ない、安全点検に十分な時間が取れない、拡販のためのイベントやキャンペーンができない、などの声を聞くが、こうした状況は都市部だけに限られたものではない。ある地方都市では油外の提供を一切断念せざるを得なかった、というケースも出ており、様々な課題、困難が出来する中で、SSには困惑が広がりつつあると言えそうだ。
かつての深刻な人手不足を教訓に、石油業界はこぞって働く人達の待遇改善や職場環境の改善などへの取り組みを進めてきたが、今一度、求職者から見て魅力的な業界となるためにはどのような方策が必要なのかを考えてみることが必要。
これまでも指摘されているように、人手不足がSSスタッフらの働きがいや意欲の低下などにつながっていくものだとすれば一大事。脱炭素どころではなくなる。
北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か
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05月10日付掲載予定
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