2年連続増加 984万klに
コロナ禍「回復」印象付け
2023.3.20
 令和4年1月から12月までの道内燃料油販売は、ガソリンや灯油など7油種合わせ984万3713klだったことが、このほど石油連盟のまとめで明らかになった。3年連続で1000万klを割り込んだものの、ウィズコロナによる経済活動の活性化などで前年比では約76万kl、8・3%の大幅な伸び。油種別でもナフサを除きいずれも前年を上回った。

 ここ10年に限れば、道内燃料油販売は平成26年から1200万kl台で推移(上表参照)していたが、消費税の増税やナフサの大幅な減少などから令和元年には1000万kl台に減少。翌令和2年はコロナ禍の拡大に伴う外出や往来の自粛、経済活動の縮小などから879万klにまで落ち込み底を打った。

 昨年は、1000万klに届かなかったものの7油種合わせて984万3713kl。価格高騰に伴う需要の目減りもあったが、ウィズコロナによる行動制限解除や経済活動の活性化などで前年比では約76万kl、8・3%の大幅な伸びとなり、2年連続の増加で「回復」を強く印象付けた。

 油種別では、前年の1割にも満たなかったナフサを除き、6油種いずれも前年を上回った

 ガソリンは、年当初こそコロナ禍の拡大に伴うまん延防止等重点措置の発令などで伸びを欠いたが、行動制限が外れ、最大で10連休となったゴールデンウィークを端緒に5カ月連続で前年を上回るなど、小幅ながら前年比1・5%増となって207万2619kl。

 また、灯油は寒波の流入や大雪に伴う2、3月の需要増に非需要期の伸びも加わって6・7%増の245万771kl、軽油も除排雪需要の増大などもあって2・3%増の220万1548klとなり、そのほか重油類やジェット燃料油も年間を通し好調を維持した。

     ◇
 石油連盟ではまた、昨年12月1カ月の道内燃料油販売(下表参照)についてもまとめており、それによると、実績のないナフサを除く6油種合わせた販売量は、大幅な伸びとなった前年同月をさらに1・1%上回る115万7730kl。

 油種別では、ガソリンがコロナ禍の再拡大などから18万7862klにとどまり、A重油とともに3カ月連続で前年を割り込む一方、残る4油種いずれも前年を上回り、中で灯油は、真冬並みの寒気流入などで4・7%増となる43万143klまで伸ばした。


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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